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ケーススタディ

課題

グローバル移動体衛星通信サービス企業であるインマルサット社では、長年にわたる度重なる買収による事業拡大を経て、社内外プロセスの非効率性に直面していました。4年にわたってグローバル事業を展開するなかで、同社では38種類の異なる請求管理アプリケーションやツールが維持・運用されていることが判明。うち40%については、ITインフラの老朽化により、すでにメーカーによるサポートが終了していました。また、5,200種類の料金プランと2,400種類以上の製品・サービス、サブスクリプションプランが存在するため、そのプロセスはさらに複雑化していました。システムとビジネスプロセス間に大きなギャップが存在することで、同社のビジネス競争力は限定的なものとなっていたのです。それ以外にも、新製品や新サービス発売におけるリードタイムの長期化やコストの増加、顧客が複数の請求書を受け取ることによる明確性・正確性の欠如、手作業による非効率な請求プロセス、10~20年が経過した各種請求システムに起因する事業継続性、関連性、安定性におけるリスクの増大など、同社はさまざまな課題にも直面していました。請求の誤りや凡庸なユーザーエクスペリエンスは、カスタマーエクスペリエンス(CX)に影響を及ぼしていました。同社は、請求処理に関わるすべてのインタラクションでシームレスかつエンドツーエンドのエクスペリエンスを創出するべく、コグニザントに請求管理プラットフォームの変革を委託しました。

私たちのアプローチ

同社の信頼を獲得した長期パートナーとして、コグニザントはOneITソリューションの実装に対応しました。これは、同社の承認を得て、45ヵ月間にわたる4フェーズ (ディスカバリ、設計、開発、業務移行) を通して実施されたものです。業界ベストプラクティスや特定の事業要件に基づき、複数の請求管理アプリケーションを単一のスケーラブルな標準プラットフォームに一本化しました。また本ソリューションを通して、フレキシブルな料金設定やダイナミックディスカウントを可能にするだけでなく、新製品/サービスのローンチや市場投入戦略といった将来的な事業モデルを支えるビジネスアジリティももたらしました。市販の請求管理システムを実装して総所有コストを最小化するとともに、単一のコアアプリケーションを使用することでビジネスプロセスの合理化を促進し、複数の統合ポイントによる複雑さやコストを低減。社内で請求業務に対応することにより、外注費をかけずに、別のOneIT合理化プログラムに伴う重大な相互依存関係にも縛られることなく、急速に変化するニーズに柔軟に対応できるようになりました。

OneITによる請求業務の簡略化を通じて多大なビジネス利益を実現

インマルサット社は、複数の請求管理システムをスケーラブルな単一プラットフォームに刷新することにより、ビジネス成長を支える上で欠かすことのできないビジネスアジリティ、CX、業務効率を獲得したのです。シンプルでスケーラブルな単一の請求管理プラットフォームを中心にプロセスを再定義することで、年間400万ドルのコスト削減、旧来の料金プラン数の低減 (70%)、毎月の収益計上における業務効率の向上(85%)、業績の向上 (50%)など、同社ではさまざまな成果が得られています。また、この新たなソリューションを通じて、システムの陳腐化や請求処理時の重大な障害などのリスクを排除すると同時に、サイバーセキュリティポリシーに準拠したセキュリティ機能も導入されました。

400万ドル

年間の設備投資と運用コストを削減

70%

旧来の料金プラン数を削減

最大80%

改訂料金の適用にかかる時間を短縮

5日

売上債権回転日数を短縮