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ケーススタディ

課題

危機的な状況下では、迅速な行動によって状況が大きく変わります。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行と同時に、英大手ヘルスケア・テクノロジー企業のSensyne Health社は即座にその支援に乗り出しました。その目的は、人々が自身の症状を追跡して感染リスクを評価し、必要な情報を医師と共有することにありました。これにより、重大な局面での意思決定を迅速に行い、健康へのリスクを高める不要な通院を回避できるのです。同社は、どのデバイスからでもアクセスできる使いやすいコミュニティサービスアプリを構想。特にデジタルリテラシーの低い人や、インターネットを利用しない人でもこのアプリを最大限に利用できることを目指しました。本ソリューションには、機密性の高いヘルスケアデータが含まれることになるため、欧州一般データ保護規則(GDPR)に準拠し、高度なセキュリティを備えていることも求められました。そこで同社は、デジタル症状追跡アプリ開発をコグニザントに委託しました。

私たちのアプローチ

コグニザントは、Microsoft Healthcare Botサービスを活用したアプリを提案。Microsoft Azureベースの認証やデータベースサービスだけでなく、Microsoft Healthcare Botによる検証機能も本アプリに統合しました。ローコード/ノーコード環境でアプリを構築し、Microsoft社との緊密なパートナーシップを活用することで、開発のスピードアップを図りました。当社アプリケーション開発チームは、十分に試行を重ねたアジャイル開発のベストプラクティスを適用し、同社の担当者や技術チームと個別にバーチャルミーティングを行うことで24時間体制の開発を可能にしました。また、Microsoft Teamsを使用して重要なステークホルダーとのコミュニケーションを図りました。

本案件に対応する上で、最も重要なことはスピード感です。そのため、あらゆる段階でデリバリを加速しました。わずか5日以内に本番で動作可能なプロトタイプを制作、10日目には本アプリが完成し、16日目にこれをリリースするに至りました。Microsoft Power BIレポート機能を備え、GDPR/セキュリティ規制に準拠した、モバイルファーストの新型コロナウイルス感染症ヘルスモニターは、当社グローバルチームによって同社に引き渡されました。

デジタルファーストの無償モバイルアプリを使用して感染リスクを評価

当社はSensyne社と協業し、デジタルファーストの無償アプリ「CVm-Health」を開発。これを通して感染症の症状や関連する健康リスクの記録・監視を可能にします。このアプリは、PCR検査状況を監視・管理するほか、バイタルサインを記録・保存できるバイタルサイントラッカーも搭載。これらのデータを医療機関と簡単に共有できるため、この危機的状況下で看護のスピードと効果を高めます。スマートフォン、タブレット、コンピューターを介して本アプリにアクセスできる、オムニチャネル・ユーザーエクスペリエンスを実現。こうしたデバイスやインターネットを利用できない人でも、代わりに友人や家族がアプリを使用して、本人の症状をトラッキングし、医療機関に報告できます。

16日

リリースまでに要したアプリ開発期間

ローコード/ノーコード開発

によるアプリ開発の高速化を実現

GDPR/セキュリティ規制への準拠

あらゆる規制に対応した新型コロナウイルス感染症ヘルスモニター